【2024最新】SEOとは?基本的な仕組みや8つの対策を初心者向けにわかりやすく徹底解説

リード獲得

SEOの重要性は近年ますます高まっており、検索エンジンのアルゴリズムの変化や、生成AIの登場で競争は激化しています。

その中で、

「SEOに力を入れたいが何から始めてよいか分からない」
「自社のビジネスにあったSEO戦略を知りたい」

このようにお悩みのマーケティング担当者の方が増えています。

本記事では、SEOの基本知識から具体的な施策運用方法までの最新情報を、SEO初心者の方でもわかりやすく解説していきます。

どの記事を読んでも理解しにくくて、つい難しく感じてしまう方には必見の内容になっていますので、ぜひご覧ください。

SEOとは?

SEOとは  SEO対策 意味 わかりやすく

SEO(エスイーオー)とは「Search Engine Optimization」の略称で、検索エンジン最適化というマーケティング活動の一種です。

具体的には、WebページをGoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジン*の検索結果で上位表示させ、検索流入数の増加、リード獲得などを目指す一連の取り組みのことです。

※検索結果画面の広告枠ではなく、オーガニック検索(自然検索)枠が対象となります。

「検索エンジン」:インターネット上でWebページを検索するためのサービスのこと
SEO マーケティング位置づけ 種類

SEO対策について

「SEO対策」とは、“検索エンジン最適化”(SEO)を目的として講じる対策、つまり施策のことです。

しかし、世間に広まっている言葉としては、「SEO対策」が一般的です。

後に説明しますが、SEOの施策には大きく3種類あります。

  • コンテンツ施策
  • 内部施策
  • 外部施策

検索エンジンはこれらを複雑に組み合わせて記事の評価を行っています。そのため、SEO対策は長期的な取り組みであることを認識しておく必要があります。

ではなぜ多くの企業が、時間と労力をかけてSEOに注力するのでしょうか?

SEOの最終的な目的は、”集客による自社ビジネスの成長”です。
成果が出るまでには比較的時間がかかりますが、上手くいけば企業の長期的な資産にすることができる効果的なマーケティング活動だからです。

SEO対策のメリット・デメリット

企業がSEO対策に注力する理由について、メリットとデメリットを含めてさらに詳しく見ていきましょう。

4つのメリット

メリット
  • 効率的な集客が可能
  • 広告宣伝費を抑えることができる
  • コンテンツが資産となる
  • 企業のブランディングが可能

① 効率的な集客が可能

SEOの最大のメリットは、自然検索(オーガニック検索)からの流入数が増えることです。

検索エンジンからの流入を促す手段として、有料検索(検索連動型リスティング広告)と自然検索の2つに分けられますが、一般的に自然検索結果のクリック率の方が比較的高い傾向があるとされているため、継続的な質の高い集客効果が期待できます。

【米国の調査(2017):検索10回あたりのクリック率】
自然検索54.1%(5.41回)
有料検索2.8%(0.28回)

参考:Is SEO Opportunity Growing or Shrinking? – SparkToro

具体的には、SEO対策で自社情報を上位表示することにより、購買意欲の高い見込みユーザーがサイトにアクセスしやすくなり、そこからLP(ランディングページ)へ遷移誘導ができれば、Web集客を加速させることができます。


② 広告宣伝費を抑えることができる

2つ目のメリットは、SEOではアクセス獲得に直接的な費用がかからない点です。

SEO対策で上位表示を獲得すると、一定期間は上位を維持できることが多いため、集客コストを抑えることができます。検索連動型のリスティング広告のようにクリック毎の課金が発生しないため、長期的な集客においてSEOは費用対効果が高い投資と言えます。
しかし、即効性の観点を考慮すれば、もちろんリスティング広告も有効な集客手段の1つであることに違いありません。

こちらは、日本トレンドリサーチ社の「広告予算に関するアンケート」調査の統計データです。

参考:「広告予算に関するアンケート」調査概要

コロナ禍に見舞われ、経営状況の変化が如実に表れたのが、この2020~21年度です。
調査結果からも分かるように、このような景気低迷期に優先的に削られやすい予算が広告費です。

しかし、SEOにもともと力を入れていた企業は、広告予算を削ってもSEOにより集客を維持できていたと考えられます。そのため、企業としては投資的な意味合いでもSEOに注力することは有効でしょう。


③ コンテンツが資産となる

SEO対策で作成したコンテンツは半永久的に残り、サイト内の資産として活用できます。良質なコンテンツを段階的に増やすことで、サイト全体のSEO評価が上がり、検索上位を維持しやすくなります。

また、一度作成したコンテンツは保守管理を続けることで継続的に利用できるため、同じ無料集客であるSNS施策と比較しても、安定した集客効果が見込めます。

ここまで解説してきたSEO施策とリスティング広告施策の違いを整理すると、以下のようになります。

SEOリスティング広告
費用無料有料
ブランディング特性検索上位により発揮費用をかけることで発揮
即効性遅い早い
資産性ありなし

④ 企業のブランディングが可能

さらに、SEOチャネルが確立し、検索結果で上位表示されて露出が増えると、「○○といえばあの企業」といったブランド認知の向上につながります。

また、上位表示されているWebページは信頼されやすい傾向にあるため、指名検索(サイト名直接検索)されたり、自社商材の信頼性を担保する役割が期待できます。

すぐに直接的なCV(コンバージョン)に繋がらない場合でも、企業のブランドイメージ向上で、競合他社との差別化を図ることもできるのがSEOの魅力です。

3つのデメリット

続いてはSEO対策のデメリットのご紹介です。
デメリットと記載はしましたが、“注意事項”という表現の方が的確かもしれません。

それでは、SEO対策の具体的な注意事項を確認していきましょう。

デメリット
  • 効果が出るまでに時間がかかる
  • 誤ったSEO対策で失敗する恐れがある
  • アルゴリズムの変動による下落リスクがある

① 効果が出るまでに時間がかかる

上記でも触れましたが、SEOには即効性がなく、成果が出るまでに時間が必要な点は理解しておかなければなりません。新しいサイトやページを公開したり、コンテンツを改善したりしても、順位が上がるまでにはかなりの時間を要します。

Googleも公式で『変更に着手してからメリットが得られるまで、通常は4か月から1年かかります』と発表しており、SEOには担当者の忍耐強さと、企業の投資覚悟が求められると言えます。

また下記は、200万件のランダムなキーワードを分析し、10位以内に表示されているWebサイトが平均で何年前に作成されたものかを調査した結果です。

参考:How long does it take to rank in Google? – A study by Ahrefs

1位の記事は平均して約3年前に作成されたもので、上位10記事のうち1年以内に作成されたものは、わずか22%だけという結果です。

このことからも、短期間でのリターンを求める場合にはリスティング広告を出す方が良いでしょう。


② 誤ったSEO対策で失敗する恐れがある

SEO対策には正しい専門知識が欠かせません

無知なまま実行したSEO施策がGoogleのガイドライン違反となり、ドメインをGoogleの検索結果から除外するといったペナルティを受ける可能性があります。

例えば、不適切なコンテンツ内容や不自然な被リンクの増加、低品質なコンテンツの量産などは避けるべきです。正しい知識なしで行うと、これまで時間をかけて築き上げた成果を失う恐れがあります。


③ アルゴリズムの変動による下落リスクがある

Googleはアルゴリズムで計算を行い、検索結果の順位を決定しています。
そして、「検索品質評価ガイドライン」に沿って、アップデート(調整)を頻繁に行っています。特に、年間2~4回ほどの大規模なコアアップデートが行われると、検索順位が大きく変動することがあります。

これまで上位に表示されていたキーワードの順位が急に下がり、努力が水の泡になるリスクがあるため、常に最新情報をキャッチアップし、アップデートに日々対応する必要があります。

検索エンジンが順位を決める仕組み

検索エンジンとは、GoogleやYahoo!、Bingなど、インターネット上でWebページを検索するためのサービスのことで、この検索エンジンのアルゴリズムが検索順位を決定しています。

【前提】検索エンジンと言えばGoogle?Yahoo!?

ここで最初に出てくる疑問は、「どの検索エンジンを意識すべきなのか?」という点だと思います。

参考:StatCounter Global Stats

上記の2023年6月の調査では、日本国内においてはGoogleが約75%、Yahoo!が約13%、Bingが約10%というシェアになっています。

現在、Yahoo! の検索エンジンはGoogleのアルゴリズムを採用(2010年12月~)しているため、日本においては「検索エンジン≒Google」、つまりSEO施策≒Google施策と考えて問題ないでしょう。

そのため、SEO対策において現時点では「Google の検索エンジンの仕組み」を理解することが近道と言えます。

しかし、2023年7月の日本経済新聞の報道によると、Yahoo!が検索エンジン技術をGoogleから切り替える事を検討していると言われています。このニュースはSEOに大きな影響を与える可能性が大いにあるため、最新情報を常にキャッチアップしておきましょう。


では、Google検索エンジンが検索結果で順位を付けるまでのプロセスを詳しく見ていきましょう。

SEO検索エンジンが順位を決める仕組み

ざっくりとした流れは「発見→分析→登録→順位付け」と、非常にシンプルなプロセスです。

【Step①】クロール(ページの発見・分析)

「クロール」とは、インターネット上のWebサイトを巡回し、ページを発見するプロセスのことです。いくらページを投稿しても、検索エンジン側に発見してもらわないと意味がありません。

そのため、検索エンジンのボット(クローラー)がウェブ上のページを自動巡回し、情報を収集します。このプロセスをクローリングと呼びます。クローラーはHTMLや他のフォーマットのページを読み込み、リンクをたどってさらなるページを巡回し、ページの内容を分析します。また、コンテンツや画像、ファイルなども分析対象となります。

【Step②】インデックス(ページの登録)

クロールによって収集されたページのデータは、検索エンジンのデータベースに登録されます。これが「インデックス」と呼ばれるプロセスです。インデックスされたデータは、検索エンジンの検索対象となり、ユーザーが検索を行う際に利用されます。

しかし、すべてのページがインデックスされるわけではありません。Googleの目的は情報をかき集めるのではなく、『世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること』です。そのため、ユーザーにとって低品質なページやスパム的なページは除外されてしまいます。

【Step③】ランキング(ページの順位付け)

最後に、検索結果の順位付けが行われます。検索キーワードからユーザーインテント(検索の意図)を理解し、それに対して最適な検索結果を表示するという処理が設計されています。これにより、ユーザーが求める情報により早くアクセスできるようになります。

Google検索の仕組み

Googleの「検索の仕組み」において、下記の項目が上位表示のために重要と明記されています。

  • 検索クエリの意味
  • コンテンツの関連性
  • コンテンツの質
  • ウェブサイトのユーザビリティ
  • コンテキストと設定

※「検索クエリ」はユーザー側が使用する言葉で、「検索キーワード」はSEO担当者が使用する言葉です。

SEO対策の基本は「Googleの思考理解」

前述の通り、現状は「SEO施策≒Google施策」です。

そのため、検索エンジンの仕組みを理解するだけではなく、根本である「Googleの考え方」を理解することもSEO対策においては重要です。

Googleガイドラインを理解しよう

Googleは、「検索品質評価ガイドライン」や「検索の基本事項」、「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」を公開しています。

SEO対策を行う際には、最初にこれらのGoogleのガイドラインを把握しておくことが不可欠です。Googleガイドラインに従ってサイトを最適化することで、ユーザーにとって有益で価値のあるコンテンツを提供しやすくなり、検索結果で上位表示されやすくなるでしょう。

参考:検索品質評価ガイドライン

「Googleが掲げる10の真実」を読み解く

Googleでは、創業当初から持ち続けている理念が今もなお、一貫して全てのサービスに反映されています。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。

引用元:Google が掲げる 10 の事実

これはGoogleが追い求める理想の検索エンジンの在り方を示すものでもあり、SEO対策においても欠かすことのできない重要な指針となります。

ユーザーに焦点を絞ることや、情報の信頼性を重視する姿勢など、これらの基本的な考え方を理解することで、SEO戦略の全体感が少しずつ明確になるでしょう。

「ユーザーファースト」徹底の重要性

Googleの目指すものは常に「ユーザーファースト」です。

「Googleが掲げる10の真実」の冒頭部分に記載があるように、”ユーザーを最優先に考えること”を会社の経営方針にしています。したがって、SEO対策の検索アルゴリズムにも、これが反映されており、ユーザーにとって価値のある体験を提供する工夫が求められます。

Google検索エンジンの大規模なコアアップデートが発生しても、この指針だけは変わらない根本的な考え方と言えます。

知っておくべき3つのSEO概念

ここまで紹介したように、Googleから公式ドキュメントが数多く公開されていますが、忙しいマーケターの方々にとって全て読むのは容易ではないと思います。

そのため、Googleの考え方の中で、特に重要な概念を3つピックアップしましたので、これだけは確認しておきましょう。

E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)

E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されている重要な評価指標です。
2022年12月に従来の「E-A-T」に、E(Experience)が加わりました。

生成AIの登場で、今後は「いかに人間にしかできない“経験”で、オリジナリティ(独自性)を出せるか」が最大の肝になっています。

具体的には以下の4つの要素が含まれます。

E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
参考:検索品質評価ガイドライン
経験
(Experience)
コンテンツ制作者がそのトピックに必要な実体験や人生経験をどの程度持っているか
専門性
(Expertise)
コンテンツ制作者がそのトピックに必要な知識や技術をどの程度持っているか
権威性
(Authoritativeness)
コンテンツ制作者やウェブサイトがそのトピックに関する有力な情報源としてどの程度知られているか
信頼性
(Trustworthiness)
そのページが正確か、誠実か、安全か、信頼できるか

Googleは特に「信頼性」を重要視しており、全ての中心にあります。高いE-E-A-Tを持つページやサイトを検索結果の表示順位で評価しています。

YMYL(Your Money or Your Life)

YMYLとは、「Your Money or Your Life」の頭文字からなる概念であり、人々の生活に直接的な影響を及ぼすような重要なテーマを扱うWebページを指します。
(お金、生活、健康などの人の生命にも関わるようなテーマ)

近年は、YMYLジャンルを扱う企業やサイトには特に、情報のE-E-A-Tがより厳格な評価項目となっているため、専門的な情報提供や信頼性のある参考文献の掲載、専門家や専門機関との連携などが必要となるでしょう。

YMYLに該当するジャンルは以下の通りです。

対象ジャンル内容
ショッピング、金銭取引   オンラインのサイト上で物を購入したり、決済をするページ
金融投資や税金、年金や保険といったお金にまつわる情報のページ
医療健康や薬、精神疾患や特殊な病気などの医療に関わる情報のページ
法律離婚や親権、遺言書の作成や市民権の取得などに関する情報のページ
最新ニュース、公式情報国や行政の行い、法律、人、また災害時の対応などに関する情報のページ
グループ、集団人種や性別、性的思考から、国籍、宗教、障害、年齢など、人に関する情報や主張に関するページ

※2022年7月28日の「検索品質評価ガイドライン」改訂で、YMYLジャンルの記載は無くなりましたが、現在も注意すべきジャンルであることには変わりありません。

CWV(Core Web Vitals)

CWVは「Core Web Vitals」の略で、GoogleユーザーのUX(ユーザー体験)を高めるための取り組みで、検索順位を左右する重要な要素となっています。そのため、SEO担当者が検索順位を上げるには、WebページのCWVを最適化する必要があります。

CWVは、「LPC(表示スピード)」「FID(応答性)」「CLS(視覚的安定性)」の3つの要素で構成されています。


LPC(Largest Contentful Paint – 表示スピード)

LPCは、ページのメインコンテンツ(テキスト、画像、動画など)が表示されるまでの時間に関する指標です。一般的な目安として、LPCは2.5秒以内とされています。

FID(First Input Delay – 応答性)

ユーザーが最初にアクション(クリック、タップ、フォーム入力など)をした際の反応時間に関する指標です。ユーザーがページに対して何かアクションを起こしたときに、サイトがスムーズに応答することが重要です。FIDは100ミリ秒未満が目安とされています。

CLS(Cumulative Layout Shift – 視覚的安定性)

ページの表示中にコンテンツが意図しない移動を行う頻度と距離を示す指標です。ユーザーが読んでいる途中で突然のレイアウトのシフトが起きると、非常に不快な視覚体験になります。CLSは、0.1未満が望ましいとされています。


CWVは、ユーザーの閲覧時のストレスを軽減し、快適な情報収集を実現するための指標であり、コンテンツの品質とは直接関係ありませんが、同じ内容のコンテンツが競合している場合には利便性が優れている方が検索順位を上げる傾向があります。そのため、UX(ユーザー体験)を重視したサイト設計が重要となります。

参考情報:Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標|Google Developers Japan

SEO対策の効果分析をしよう

SEOでよく使われる分析指標8選

SEOの分析をする上で理解しておくべき指標を8つご紹介します。

順番に確認していきましょう。

ユニークユーザー数(UU)

  • サイトに訪れたユーザーの数(=ブラウザの数)を示す指標
  • アクティブユーザー(AU)とほぼ同義(アプリで使用されやすい単語)

セッション数(流入数)

  • ユーザーがサイトに訪れて閲覧した回数(訪問~離脱)を示す指標
  • 検索ボリュームとクリック率(CTR)の積で表せます。
  • 1ユーザーあたりのセッション数が多ければ、リピート率が高いと言えます。
  • 30日間に1ユーザーが毎日、合計30回サイトに訪問→30セッション、1UU

PV数(ページビュー数)

  • サイト内でユーザーが表示された回数を示す指標
  • 閲覧したページの総数なので、必然的にUUよりも数値が大きくなります。

検索順位・インデックス数

  • キーワード検索での表示順位を示す指標
  • インデックス数:検索データベースに登録されているページ総数を示す指標
  • インデックス数が多いほど、検索順位も上がるという相関関係があります。

滞在時間・直帰率

  • 滞在時間:ユーザーが1セッション(もしくは1ページ)で滞在した平均時間の指標
  • 直帰率:1ページ目しか訪れなかったユーザーの割合を示す指標
  • SEOの目標設定で補足的に使用し、コンテンツの質や導線の改善に役立てます。

コンテンツ数

  • 目標設定しやすい指標で、オウンドメディアを立ち上げたばかりの場合は特に重要です。
  • コンテンツを充実させ、ユーザーに十分な情報提供ができるよう準備します。

コンバージョン数(CV)

  • 資料ダウンロード数や問い合わせ数など(メディアの最終目標達成件数)を表す指標
  • 流入数に対するコンバージョン数をコンバージョンレート(CVR)と表記します。

アトリビューション数

  • アシストコンバージョン数とも呼ばれ、メディアのコンバージョンへの貢献度を示す指標
  • サイト訪問後に別の場所でCVに至るユーザー行動を評価できるようになります。

SEO目標を設定するには?

オウンドメディアを運用することになった際、どのように目標設定するべきか、誰もが迷うでしょう。メディアを作っていく上で、目標・目的がなければ、戦略を設計することはできません。

以下のステップを踏み、社内のSEO担当者全員の目線をまずは合わせましょう。

オウンドメディア運用ステップ

【ステップ1】 KGI(最終目標)の設定
【ステップ2】 KGIから逆算したKPI(中間目標)の選定
【ステップ3】 実行と進捗モニタリング


ステップ①| KGI(最終目標)の設定

通常のマーケティング活動と同様に、SEOもKGI(最終目標)を設定します。
KGIは「○年度までに月間の売上を1.5倍に増加させる」といった具体的な目標を設定します。

ただし、必ずしも事業の売上である必要はありません

なぜなら、商材によってはメディアからのCVが発生しにくい場合もあるからです。決済フローが長い、もしくは高額で人生を左右するような商材を扱う企業は、定性的なKGIを設定してみても良いでしょう。

各業界の平均CVRについては、以下のようになっています。

業界平均CTR(検索)
擁護団体4.41%
自動車4.00%
BtoB2.41%
消費者サービス2.41%
出会い系6.05%
Eコマース2.69%
教育3.78%
雇用サービス2.42%
金融・保険2.91%
健康・医療3.27%
ホームグッズ2.44%
産業サービス2.61%
法務2.93%
不動産3.71%
テクノロジー2.09%
旅行・ホスピタリティ4.68%
参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry|WordStream


ステップ②|KGIから逆算したKPI(中間目標)の選定

KGIを達成するために必要な中間目標(KPI)を逆算して5W1Hを明確化します。

そのために、KPIツリーを構築することで、KGIからKPIを枝分かれさせ、詳細な指標へと細分化していきます。

KPIの例・リード獲得数
・資料ダウンロード数
・セッション数
・対策キーワードの検索順位

ステップ③|実行と進捗モニタリング

KPIツリーをもとに、具体的なアクションプランで実行に移しますが、その後のオペレーションも重要です。

成果の進捗をシート管理し、必要に応じてアクションプランを柔軟に調整することで、最終目標に向けて着実に運用していきます。

効果分析のための必須ツール

上記のようにデータをもとにSEO分析を行うには、ツールの活用が必要不可欠です。

まずは、Googleが提供する基本的な無料のSEOツールを使えるようにしましょう。

① Google Search Console(グーグルサーチコンソール)

Google Search Console
引用:https://search.google.com/search-console/about

「Google Search Console」は、Googleが無料で提供している、検索周りのデータを確認できる内部診断ツールです。ウェブサイトのクローラーが認識している検索キーワードのクリック数や検索順位、インデックスのリクエスト送信やクロール状況、外部・内部リンクの状況など、SEOに関する詳細な情報を直接的に確認・管理できます。


② Google Analytics(グーグルアナリティクス)

Google Analytics
引用:https://analytics.google.com/analytics/web/?hl=ja

「Google Analytics」はGoogleが提供する無料アクセス解析ツールであり、ウェブサイトのアクセス状況を詳細に分析することができます。ページごとやアクセス数やコンバージョン数、コンバージョン率を分析し、効果的なSEO戦略の立案に役立ちます。

現在は最新バージョンへの移行が進められており、Google Analytics 4(GA4)の設定準備が必要となります。


③ Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナー
引用:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

Googleキーワードプランナーは、Google広告(旧Googleアドワーズ )が提供するキーワード調査ツールです。検索キーワードの月間ボリュームや競合性などを確認することができ、キーワードの選定に大いに役立つ基本ツールです。

3種類のSEO施策

以下では、SEOにおける具体的な施策(≒対策)をご紹介します。

施策は数多く存在しますが、大きく分類すると以下の3種類です。

施策の種類概要
コンテンツ施策・明確なキーワード選定
・ユーザーの検索意図を捉える
・E-E-A-Tを高める
内部施策・クロールの最適化
・インデックスの最適化
・ユーザビリティの改善
外部施策・被リンクの獲得活動
・サイテーションの獲得活動

それぞれの具体的な内容について、分かりやすく説明していきます。

コンテンツ施策

戦略的なキーワード選定

コンテンツを制作する際、SEO対策の土台となるキーワード選定を最初に行います。
以下のポイントに注意して、意図をもってキーワードを選びましょう。


① キーワード選定で押さえたいポイント

SEOを行う主な目的は、基本的にはコンバージョンを取ることです。その上で確実に頭に入れておきたい計算式がこちらです。

CV=セッション数×CVR
※CVR(コンバージョンレート)は訪問したユーザーがどのくらいコンバージョンに至ったかを示す指標

そして、この式にあるセッション数(流入数)は、検索ボリュームとCTR(クリック率)の積で割り出すものなので、キーワードの選定で大きく左右される数字です。

以下で、より詳しく確認してみましょう。


② 競合性と検索ボリュームを考慮する

上記の通り、キーワード選定では、検索ボリュームやCTRを考慮し、どのレンジを狙っていくか決めるのが非常に重要です。
検索ボリュームが多いキーワードは競合性が高く、上位表示が難しくなります。検索順位とCTRの相関は強く、1位が20-30%程度、2位が15%前後、10位では1.5%程度が一般的なCTRの目安です。

想定として、月間検索ボリュームが1万回の競合性が高いキーワードで、10位の場合は150セッション取れます。一方で月間検索ボリュームが1000回しかないが、1位を取れると250セッションも取ることが出来ます。

このように、検索ボリュームが大きければ良いという訳ではないため、自社の業態やドメインの強さを考慮してキーワードを選定することを意識しましょう。


③ ロングテールキーワードとは

3種類のSEO検索キーワード(ロングテールキーワード)
検索ボリューム競合性コンバージョン率サンプルキーワード
ビッグキーワード「営業」
ミドルキーワード「営業 代行」
ロングテールキーワード「営業 代行 東北」

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが比較的小さい「複合キーワード」を指します。
競合性が低いので上位表示を狙いやすく、検索意図も想定しやすいためコンバージョンに繋がりやすいのが特徴です。ビックキーワードはドメイン全体で評価されてしまう傾向がありますが、ロングテールキーワードはページ単体で評価をしてくれるので、ドメインの逆転現象が発生しやすいと言えます。

ユーザーの検索意図を捉える

① ターゲットの設定と構成の作成

選定したキーワードの裏に隠れた意図を深堀していくと、ターゲットとなるユーザー像を具体的にイメージすることができます。こうしてペルソナを設定することで、検索意図を深掘りすることができ、コンテンツの構成が明確化されます。
例えば、「SEO対策」に関心を持つユーザーは、以下のような検索意図があるかもしれません。

  • ウェブサイト運営者:自分のサイトの検索順位を上げたい
  • ブロガー:記事の表示順位を向上させたい
  • マーケター:ウェブサイトの集客を増やしたい

それぞれのターゲットに対して、コンテンツの目的やニーズを考慮しながら、記事の構成を練ります。見出しの中には親和性の高いサジェストキーワードを取り入れ、ターゲットのニーズを網羅するよう心掛けるとより良いです。


② ユーザーの求める情報をライティングする

コンテンツの記述では、関連トピックを網羅的にカバーし、各トピックを専門的に掘り下げて分かりやすく説明することが重要です。その中では、「どうすればユーザーの検索意図を満たせるか」を考えながらライティングします。
例えば、文章に加えて動画や図解画像を挿入する方が効果的とされるキーワード、ターゲットも存在します。

このように、ユーザーの検索意図を分析し、その知識・理解度に合わせたライティングを意識することで、コンテンツの質は大きく変わるはずです。

E-E-A-Tを高める

前述の通り、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)はGoogleが重要視する評価基準です。近年の傾向として、E-E-A-Tの中心にある「信頼性」の項目が右肩上がりで重要になっています。以下の施策を通して、可能な限りユーザーに4つの項目をアピールしましょう。

① 信頼性を担保する情報の明記

  • 著者のプロフィールを明記する
  • 企業情報(About us)を明示する
  • 公式な情報源や権威性のある外部リンクの選定

② リライトによる情報鮮度(フレッシュネス)の確保

  • 過去記事の定期的なリライト・情報更新
  • メソッドや手法の透明性の担保
  • ファクトチェックの導入
  • 情報の更新日で鮮度を示す

これらの施策を取り入れることで、E-E-A-Tを高めることができます。
信頼性を示す明確な情報や専門的な情報源の選定、情報の鮮度を保つ努力が、コンテンツ施策ではとても重要です。

内部施策

内部施策とは、サイト内部のサイト構造やサイト設計を最適化していく取り組みです。上述のコンテンツSEOと区別して、テクニカルSEOとも呼ばれます。

3つの視点で、それぞれ詳しく見ていきましょう。

  • クロールの最適化
  • インデックスの最適化
  • ユーザビリティの改善

クロールの最適化

先ほど、『検索エンジンが順位を決める仕組み』でも触れましたが、「クロール」とは、Webサイトを巡回し、ページを発見、読み込むプロセスのことです。

クローラーが正しく巡回し、サイト情報を正しく読み込めるように、SEO担当者はサイト構築を行う必要があります

その中でも、特に優先度の高いものをピックアップしましたので、これらの施策を実行することをおすすめします。

施策の種類概要
XMLサイトマップの作成と送信    サイト構造をまとめたファイルを送信し、クロールの補助をする
robots.txtの設定質の高いページを優先的にクロールさせる
内部リンクの最適化サイト内を適切に繋ぎ、クローラーがサイト内をスムーズにたどれるようにする
URLの最適化重複コンテンツを1つのURLにまとめる
構造化マークアップコンテンツを分類したHTMLコードのことで、検索エンジンが背景情報やカテゴリを参考できるようにする
パンくずリスト作成「トップページ>カテゴリページ>記事ページ」のように現在地を表示する

インデックスの最適化

続いてSEO担当者は、巡回に来たクローラーに分かりやすくサイト内容を伝えて、インデックスさせることが求められます。具体的に以下のような施策でインデックスの促進を狙います。

施策の種類概要
タイトルの最適化h1を使用し、キーワードを含めて31文字以内に収める
見出しタグの最適化コンテンツの構造を見出しタグで階層化する(3階層が目安限度)
画像のalt属性の設定画像の代替テキストのことで、検索エンジンに画像内容を認識させる
引用タグの使用コピーコンテンツではなく引用箇所であることを示す
ページネーションの設定ページ遷移をナビゲーションし、利便性を高める

ユーザビリティの改善

検索エンジンだけでなく、ユーザーに向けた施策も必要です。UX(ユーザーエクスペリエンス)の観点で、ユーザーの利便性を意識してサイト評価の向上を狙っていきます。

施策の種類概要
メタディスクリプションの活用   Webページの概要のことで、冒頭にキーワードやターゲットインサイトを入れて検索意図に応える
モバイルフレンドリーレスポンシブデザインでモバイルユーザーが使いやすいサイト構造にする
ページスピードの向上CWVの観点で、画像の圧縮やサーバースペック向上により表示速度・反応速度を上げる

外部施策

内部施策の他に、外部である第三者の力も、可能な限り借りていきましょう。具体的に以下2つの施策が効果的なので、しっかりと押さえておきましょう。

被リンクの獲得活動

SEOの評価を高めるうえで、自社のドメイン外からリンクを集めることが有効です。

被リンク営業で外部への依頼、独自の一次情報の発信、インタビュー記事の作成などを通して被リンクを狙っていきましょう。

サイテーションの獲得活動

サイテーションとは「引用」「言及」の意味で、自社情報が外部で引用・言及されることです(リンクは伴わない)。

オンライン、オフライン問わず好意的な露出が増える事で、知名度や評判は向上します。SNSやプレスリリースを活用することで、自社コンテンツを適度に発信しましょう。

生成AI時代にSEOはどうなるのか

ChatGPTが登場した今、世の中のSEO担当者が最もアンテナを張って意識しているのが「生成AIの動向について」でしょう。

前提として、生成AIとSEO業界の関係性には、以下の3つの視点があります。

  • 融合の視点
  • 競争の視点
  • 業界展望の視点

それぞれの視点を順番に見ていきましょう。

コンテンツ制作へのAI活用

最初に、ChatGPTをはじめとした生成AIコンテンツは、SEO業務にどのように活かし、新しい価値をつくれるのかという視点で考えていきます。

まず、GoogleのAIコンテンツに対する姿勢は、下記のように公式で発表されています。

制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価

引用元:AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス

このように記載されているため、SEO業界で騒がれている「AIのコンテンツは絶対に評価されない」という意見は考えにくいでしょう。そのため、SEO担当者はどのように生成AIの恩恵を享受するかが重要な視点です。

結論からお伝えすると、記事の設計図作成記事のレビューにおけるAI活用が、現在はおすすめです。

現状のChatGPTは「思考能力」より「言語統計能力」に優れていると言えます。そのため、これまで人間の手で行ってきた言語的な作業をAIに代替してもらいます。書き始めのハードルが高い、記事の見出しや全体構成(アウトライン)の作成をAIに依頼し、統計データをもとにした最大公約数的なアウトプットを生成してもらいます。そこに人間が手を加えることで、「E-E-A-T」「オリジナリティ(独自性)」「ユーザーファースト」の要素を担保する方法が良いでしょう。
また、ある程度完成した記事の文章を校正したり、品質の高いフィードバックを生成することもAIの得意分野です。

このようにAIを戦略的に活用することで、これまでの制作工程、制作時間、人材のリソースを大幅に削減することができると思います。

AIコンテンツとの差別化

2つ目として、これからさらに増え続けると予想されるAIが制作した競合コンテンツと、どのように戦っていくべきかという視点でお話していきます。

この視点を考える上で欠かせないのが、Googleが公式に発表した「Perspective」検索の提供開始という情報です。

参考:Learn from others’ experiences with more perspectives on Search|Google

Googleの検索結果画面で、従来「画像」や「動画」などが並んでいたフィルターバーに、「Perspective」フィルターが追加されるようです。それにより検索結果に、動画やショート動画、SNS投稿、Q&Aなどの、これまでSEO上評価がされにくかったコンテンツが、記事と一緒に上位に表示されるような検索アルゴリズムになります。

そのため、今後はますます実体験や経験に基づいた情報が重要となります。何度も重複しますが、「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」を担保したSEO記事が、より一層求められていくことになりそうです。

本記事の「コンテンツ施策」のセクションでご紹介した、「信頼性を担保する情報の明記」や「リライトによる情報鮮度(フレッシュネス)の確保」により多くのリソースを割いていくことが、AIコンテンツに対抗する最も効果的な手段でしょう。

2023年発表の「SGE」でSEOは終焉するのか?

ここまで、融合と競争の視点で私たちの見解をお伝えしましたが、そもそものSEO業界自体の将来性についても考える必要があります。

近年、SEOは終焉するのではないかという声も頻繁に耳にしますが、結論から言えば、SEOは今後も必要だと考えています。
先ほどご紹介した「Perspective」と併せて、Googleは公式でSGE(Search Generative Experience)」機能を発表しました。

参考:A look at what’s next for AI and Google Search | Google I/O 2023

これにより、検索結果画面にAIが生成した回答が、大きく上位表示されるようになり、AIがユーザーの検索意図に自動的に回答する仕組みに変更されます。このGoogleからの新機能の発表が、全世界のマーケターを現在震撼させています。

しかし、SEO対策は変わらず今後も必要になると、私たちが考える理由は以下の通りです。

  • AIの回答は、ネットコンテンツの情報(誰かの実体験や経験)をもとに作られるため
  • トランザクションクエリとAIは相性が悪いため
  • これまで検索結果システムが大きく変化しても、SEOは残り続けてきたため

人気レストランで食事をする、話題の国に旅行に出かけるといった「実体験・経験」をAIは出来ません。そのため、人間にしか提供できない情報コンテンツは今後も数多く残ると考えています。

AIが生成する回答の情報ソースはどこにあるのか、AIとユーザー行動の相性の良し悪し、過去のアップデート歴を踏まえると、SEO業界側の人間が考慮すべき視点が定まってきます。

変化が非常に激しい業界であるため、SEO担当者として今後の展開も常にチェックするように心掛けましょう。

まとめ

ここまで解説した通り、良質なSEOコンテンツに必要な要素は以下の3点です。

  • E-E-A-T
  • オリジナリティ(独自性)
  • ユーザーファースト

そして、今後もSEO業界で変わらないと考えられているのは、Googleが目指す「ユーザーファースト」の考え方です。
検索エンジンだけでなく、“ユーザーには”今何が求められているのかを常に考えて取り組む姿勢が、SEO初心者の方にも求められます。

本記事を参考に、これから自信をもってSEO業務に注力していきましょう。

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