インフルエンサーマーケティング解説|費用相場や活用効果、始め方を徹底解説【2024年版】

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SNSの広がりによって、近年急速に普及しているのが「インフルエンサーマーケティング」です。

インフルエンサーマーケティングって効果はあるの?
費用相場ってどのくらい?

そのため、このような疑問を持っているマーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、インフルエンサーマーケティングの意味や費用相場、得られる効果やメリット、各SNSの特徴、具体的なはじめ方までわかりやすく解説いたします。

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは 意味

インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で大きな影響力をもつユーザー(インフルエンサー)に製品やサービスをPRしてもらうマーケティング手法です。

近年のSNSの急速な普及に伴い、口コミ等の消費者目線を取り入れた手法として、注目を集めています。実際に、2025年には国内のインフルエンサーマーケティングの市場規模は、1兆1,171億円にもなると予想されています。(出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

インフルエンサーマーケティング 市場規模 推移 予測
引用:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

インフルエンサーマーケティングの位置付け

インフルエンサーマーケティングは、SNSマーケティング手法の1つとして位置付けられています。

主なSNSマーケティングの手法
  • SNS運用(アカウント運用 /広告運用)
  • インフルエンサーマーケティング
  • キャンペーン
  • ソーシャルリスニング

さらに視点を一歩広げて、SNSマーケティングがマーケティング全体の中で、どのような位置付けなのかも確認してみましょう。

マーケティング手法 SNS デジタル 位置付け

上記の画像より、SNSマーケティングはWebマーケティング手法の1つだと理解できるでしょう。

インフルエンサーマーケティングの費用相場

インフルエンサーマーケティングを依頼する際の費用は、主にフォロワー単価となります。

相場としては、1フォロワーに対して2〜5円が一般的です。料金の幅には、インフルエンサーの影響力が考慮されており、フォロワー数が増えるほど単価は上昇する傾向にあります。

例えば、1万人のフォロワーがいるインフルエンサーであれば依頼費用は2円×1万人=2万円、フォロワーが100万人なら依頼費用は5円×100万人=500万のように、インフルエンサーの知名度により単価が変動することがあります。

インフルエンサーマーケティングで活用されるSNS

インフルエンサーマーケティングで利用するプラットフォームはSNSです。現在は特に、以下の3つのプラットフォームが主流となっています。

SNSの種類ユーザー層特徴
Instagram特に10~20代・視覚的訴求に特化
・投稿方法や検索方法が非常に豊富
YouTube全世代・世界最大の動画プラットフォーム
・ユーザーの拘束時間が長い
Tiktok10~20代のZ世代・スマートフォン特化の縦型動画
・「おすすめ」から受動的に視聴

Instagram(インスタグラム)

Instagram インフルエンサーマーケティング

2024年現在、最も主流なインフルエンサーマーケティングのSNSがInstagramです。フィード投稿やストーリーズ、リール動画など、ビジュアル重視の投稿ができるSNSとして人気があり、特に10~20代の若者に利用されています。

Instagramのインフルエンサー「インスタグラマー」は、美容やファッションなどのジャンルで人気を得ています。近年は、ショッピング機能が追加されたので、アカウントに遷移してそのまま商品を購入することも可能になりました。

また、ステマ防止のため、タイアップ投稿には企業アカウントのタグ付けが必ず必要なので、企業アカウントに遷移させやすいのも魅力です。

2023年には「Threads」と呼ばれるテキスト中心のアプリも登場し、今後の変化にも注目すべきSNSと言えるでしょう。

YouTube(ユーチューブ)

YouTube インフルエンサーマーケティング

ユーチューバーを起用したインフルエンサーマーケティングが可能なのが、動画投稿プラットフォームのYouTubeです。

ユーザーの年齢層や、インフルエンサーのジャンルの幅が比較的広いことが特徴です。また視聴ハードルが高い分、ユーザーの拘束時間が長いため、訴求力の強いPR効果が期待できます。

動画内や概要欄にリンクを設置することが可能なので、直接自社サイトなどに誘導でき、コンバージョン率も高いケースが多いです。

昨今は、YouTube内の「Shorts」(縦型動画)も存在感を発揮し始めています。PR方法も多様になり、自社にあったマーケティング施策を打てる点も魅力です。

Tiktok(ティックトック)

Tiktok インフルエンサーマーケティング

10代〜20代のZ世代を中心に人気を博しているのがTiktokです。誰でも簡単に動画を制作できるのが特徴で、数十秒程度でスマートフォン特化の縦型動画が連続的に再生されます。

拡散力が強く、オリジナルの楽曲や振り付けがバズれば、一気にトレンドを生み出すことも可能になります。

若年層にとって、Tiktokがトレンドの最先端という認識が強くあるため、新規性のある商品やサービスと相性が特に良いでしょう。短尺でテンポ感の良い動画づくりが、成功のポイントです。

5つのメリット|得られる効果

インフルエンサーマーケティングには、その他のマーケティング手法とは異なる特徴を持っています。

その違いによって生まれる5つの効果を、詳しく確認していきましょう。

ブランドや製品の認知拡大

インフルエンサーがブランドや製品を紹介することで、高い確率で広範囲の潜在顧客からの認知を得られます

なぜなら、フォロワーはインフルエンサーの発信する情報に対して信頼を置いており、紹介される商品やサービスに対して良いイメージを持たれやすいためです。

また、インフルエンサーのブランド力を借りて、自社のブランディングを強化することも可能なので、どのインフルエンサーに依頼するかの選択が、極めて重要となってきます。

正確にターゲティングできる

各SNSのインフルエンサーは基本的に、特定のジャンルにおいて発信をしており、そこに集まるフォロワーもその分野に強い興味やニーズを持っています。

ジャンルの一例
  • 美容系インフルエンサー
  • ファッション系インフルエンサー
  • 旅行系インフルエンサー
  • グルメ系インフルエンサー

そのため、マーケティングの対象となるターゲットを想定しやすいのも、インフルエンサーマーケティングの魅力の1つです。

広告感の低い情報発信が可能

インフルエンサーが発信する情報は、消費者の目線で語られているため、「広告」と思わせないような形でPRが可能です。

一般的な広告には、利用イメージが湧きづらかったり、効果を信用してもらえなかったりする欠点があります。しかし消費者にとって、インフルエンサーのプロモーションには比較的説得力があると考えられています。

UGCなどリアルな声が拡散される

インフルエンサーが発信すると、フォロワー間でリアルな声の拡散が起きやすくなります。

さらに、投稿のコメント欄や引用した形での発信など、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の作成にもつながりやすいです。

UGCの一例
  • 「これ美味しかった!」と感想を写真とともに発信
  • 服装の投稿にブランドアカウントのタグ付け

インフルエンサーの投稿だけではなく、副次的に拡散が起こりやすいのも、インフルエンサーマーケティングの効果といえます。

口コミやUGCが発生しやすいように工夫したコンテンツ作成も、インフルエンサーマーケティングの成功の秘訣です。

簡単に効果測定ができる

SNS上で実施できるインフルエンサーマーケティングは、リーチ数やエンゲージメント数、遷移率などのデータを簡単に取得できます。

そのため、施策の効果を数的に把握しやすく、次回以降の施策改善に繋がるケースも多いです。

例えばInstagramには、無料で利用できる分析ツール「インサイト」という、ビジネスアカウントには便利な機能も用意されています。

Web広告やオフライン広告のような難しい効果分析がない点も、SNSを活用したマーケティングの魅力です。

3つのデメリット|失敗しやすい注意点

今回は、特にインフルエンサーマーケティングの失敗に繋がりやすい3つのポイントを確認しましょう。

インフルエンサーの選定と起用が難しい

ユーザーのターゲティングは容易ですが、インフルエンサー自体の選定から起用までは難しいプロセスといえます。

フォロワーの規模や自社の商材にあったインフルエンサーのリストアップには、ある程度の経験と時間が必要です。

また、キャスティングしたいインフルエンサーを発見できたとしても、こちらの依頼を承諾してもらえないケースも少なくありません

炎上やトラブルのリスクがある

企画の内容やプロモーションの方法次第では、炎上につながる可能性もあります。

特に、報酬を受け取った広告であることを隠した宣伝活動をする「ステルスマーケティング」には注意が必要です。

近年は法規制も厳格化されているため、インフルエンサーとタイアップする場合には、必ず広告案件であることを明記した投稿内容にしましょう。

また、依頼後にそのインフルエンサーが何かしらの不祥事やトラブルを起こすリスクも内包しています。昨今は、些細な問題で社会的な立場を失ってしまう時代なので、注意が必要です。

コストは決して安くない

インフルエンサーマーケティングは、最低でも数万円の費用がかかります。

フォロワー単価について先述した通り、フォロワー数次第でより高額な料金が必要な場合もあります。

マーケティングの予算が少ない場合には、まずフォロワー数の少ないインフルエンサーから施策を打つなど、限られたコストを有効利用できる工夫をすると良いでしょう。

▼インフルエンサーを起用せず自社でSNSアカウントを運用するなら、下記記事をご覧ください。

インフルエンサーマーケティングの始め方

インフルエンサーマーケティングの効果を最大化するためには、正しくプロセスを踏んでいく必要があります。

ここからは、インフルエンサーマーケティングを成功させるための4つのステップを解説します。インフルエンサーマーケティングの進め方を理解し、すぐに着手できる状態にしていきましょう。

インフルエンサーマーケティング 始め方 はじめ ステップ

目的とターゲットの設定

インフルエンサーマーケティングの目的とターゲットを明確にすることで、より効果の高い施策を実施できます。

購買フェーズのどの段階のユーザーに何をしてもらい、どのような成果(KPI)を得たいのかを明確にしましょう。すると、インフルエンサーのジャンルはもちろんのこと、フォロワー数や企画内容も決定しやすくなります。

例えば、ある程度認知を獲得している商材の購入を促したいのであれば、少数のフォロワーにより強い共感を得ているインフルエンサーに、商品のレビュー・おすすめをしてもらう施策が適切といえるでしょう。

SNSを踏まえた購買フェーズの検討には、以下のAISASモデルを参考にすることをおすすめします。

AISASモデル

Attention(認知)→Interest(興味)→Search(検索)→Action(行動)→Share(共有)

AISASモデル インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーの起用

目的とターゲットが決定したら、キャスティングするインフルエンサーをリストアップしていきます。

リストアップには、有名YouTuberやインフルエンサーが在籍しているUUUM等の、事務所を経由してインフルエンサーを探す方法があります。

直接インフルエンサーに依頼する際は、唐突に出演依頼のメッセージを送るよりも、まずは良好な関係を築くことから始める意識が大事です。

効果的なコンテンツの企画・投稿

効果的な企画をするために、インフルエンサーに対してマーケティングの目的を伝えることが重要です。

しかし、コンテンツに関して自社目線で多くの要求はしすぎず、インフルエンサー側に一定の自由を与えましょう。

なぜなら、普段通りの投稿内容から突然ズレてしまうと、フォロワー側への不信感につながり、投稿の効果が弱まってしまう可能性があるからです。

施策の効果測定

リーチ数やエンゲージメント数などの様々なデータを分析し、次の施策の改善につなげましょう。

期待以下の結果であれば、企画内容やインフルエンサー、KPIの変更を検討すべきかもしれません。

評価項目の例
  • リーチ数やリーチ率(ユーザーにどれくらい到達したか)
  • エンゲージメント(投稿へのリアクション)
  • 自社サイトへの遷移数、遷移率
  • UGCや口コミの数

まとめ

インフルエンサーマーケティングは、SNSの急速な拡大により、今後より成長していくマーケティング手法です。

より消費者に近い目線で共感を得やすく、ユーザーの行動に繋がりやすい特徴があります。

新規のマーケティング手法を検討中なら、一度インフルエンサーマーケティングに取り組んでみるのもアイデアの一つです。

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