営業は挨拶で決まる!一流営業マンの印象アップテクニックを徹底攻略

営業ノウハウ
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「営業時、上手く挨拶できていない気がする」

「どうすれば上手く挨拶できるんだろう」

このように悩んでいる営業マンも多いのではないでしょうか。

挨拶にはテクニックがあるので、しっかりとコツをつかんでおく必要があります。

今回の記事では営業における挨拶のテクニック、マナーなどを詳しく解説しています。

顧客からの印象がなかなか上がらないという人は、ぜひ参考にしてみてください。

営業における挨拶の5つの効果

営業における挨拶の効果として、主に以下の5つが挙げられます。

  1. 最初の数秒で印象の大部分が決まる
  2. 顧客の心理的ハードルが下がる
  3. 自分の緊張をほぐせる
  4. 感謝を伝えられる
  5. 顧客の記憶に残る

それぞれの効果をチェックして、挨拶の重要性を再認識しましょう。

最初の数秒で印象の大部分が決まる

人の印象を決定づけるメラビアンの法則というものがあり「第一印象は人が出会ってから数秒で決まる」とされています。

声はもちろん、視覚情報も大切になるのがポイントです。

元気に挨拶するのはもちろん、見た目を整える、身振り手振りを取り入れるという工夫も必要となります。

顧客の心理的ハードルが下がる

挨拶がしっかりとしていると、顧客に対して元気な印象を与えられます。

心理的な警戒心が解けるため、顧客の心理的ハードルを下げることが可能です。

顧客に信頼されたいと考えているのであれば、正しい挨拶の方法をマスターしましょう。

自分の緊張をほぐせる

顧客に元気よくあいさつすることで、会話の入り口になるだけではなく緊張をほぐせます。

挨拶する前に緊張していたとしても、問題なくほぐせるでしょう。

普段からあがり症だと感じる人は、挨拶をマスターすることで克服につながります。

感謝を伝えられる

「お疲れ様でした」「本日もありがとうございました」こういった挨拶は感謝を伝えられます。

心のこもった挨拶をすることで、顧客にとっても良い印象が残ります。

会話の入り口になるだけではなく、相手に感謝を伝えられるのも挨拶の強みといえるでしょう。

顧客の記憶に残る

元気な挨拶ができる営業マンは、顧客の印象に残ります。

挨拶が上手くできるかどうかを判断材料の1つとしている人もいるので、しっかりと挨拶する癖を普段から身につけることが大切です。

営業の挨拶前のチェックリスト

営業の挨拶前のチェックリストとして、以下の6つは必ず押さえましょう。

  1. 身だしなみ
  2. 必要な準備物
  3. 到着時間は15分前
  4. 受付時間は2~3分前
  5. 上着の着脱は玄関前
  6. 遅刻連絡は電話

これら6つを守れないと、営業としての信頼が落ちるので注意が必要です。

身だしなみ

まずは身だしなみをしっかりと見直してみましょう。

以下の7つの項目で見直すと、身だしなみを整えることが可能です。

  • 靴:靴の汚れ、傷がないか確認する。靴ひもが解けているとだらしない印象があるので注意。
  • 眉毛:きれいな眉毛は印象が良い。自然な形に整えるのがおすすめ。自信がない場合は眉毛専門サロンを利用する。
  • 歯:清潔で白い歯を目指す。歯並びが気になる場合は、矯正を検討する。
  • スーツ:スーツはシワや汚れがないようにし、自分に合ったサイズを選ぶ。また、カジュアルな場所ではない限り、ビジネススーツを着用する。
  • 髪型:清潔感があり、整えられた髪型を意識。長すぎたり、乱れた髪型は不潔に見える。
  • 匂い:香水やコロンなどは、適度を意識。また、タバコの匂いや体臭もケアする。
  • その他:ジャケットやネクタイ、シャツ、ベルト、靴下なども清潔で整えられたものを選ぶ。身につけるアクセサリーも適度な量に留める。

それぞれのチェックリストを作り、毎朝確認するのがおすすめです。

必要な準備物

以下の準備するものを忘れていないか、出社前に必ず確認しましょう。

  • 名刺(最低10枚)
  • 提案書(予備2~3部)
  • 見積もり
  • 契約書
  • 印鑑朱肉
  • 商品サンプル
  • レター

とくに名刺、提案書を複数持ち歩くと、新たに会った担当者の人に親切です。

商談当日は複数の担当者に会う可能性があるので、予備を持っておくと良いでしょう。

到着時間は15分前

到着時間は15分前を意識しておくと、リスクヘッジにつながります。

たとえば、急にトイレに行きたくなった場合や、他の取引先から電話がかかってきても対応が可能です。

時間ギリギリに着くように行動していると、イレギュラーがあった際に危険なので余裕がある行動を心がけましょう。

受付時間は2~3分前

あまりに早く取引先を訪ねてしまうと、相手にとって迷惑になる可能性があります。

受付時間は2~3分前を意識して、取引先に迷惑が掛からないようにしましょう。

15分前に会社に着き、受付到着は2~3分前を意識できるとベストです。

上着の着脱は玄関前

コートを着ている場合は、玄関前で脱ぎましょう。

顧客の前で脱ぐよりも、玄関前で脱いでおいた方がスマートです。

上着の着脱が多い冬に向けて、習慣化しておくと良いでしょう。

遅刻連絡は電話

他の取引先への営業など、イレギュラーによって遅刻することもあります。

遅刻することが確定した段階で、取引先に電話しておきましょう。

電話しないまま訪問してしまうと、相手にとって迷惑なので事前に電話しておくことが重要です。

①飛び込み営業における挨拶

飛び込み営業は新規営業における基本的な営業方法の1つです。

顧客と初対面からの営業になるので、挨拶に関する作法をしっかりと学んでおきましょう。

挨拶のポイント

飛び込み営業では、相手にとって迷惑な行為であることが多いため、まずは謙虚で丁寧な挨拶をしましょう。

元気さを見せつつも、謙虚で丁寧な姿勢を見せると相手の印象に残るでしょう。

自己紹介をして、商品を紹介したい旨を伝えるのではなく、まずはアイスブレイクを心がける必要があります。

いきなり商品の話から入ってしまうと、相手の印象に残らなくなります。

また、相手の反応を見て、話を進めるかどうかを判断することが重要です。

相手が忙しそうであれば今後の連絡先を残して帰るなど、相手の立場になって行動しましょう。

挨拶の一例

飛び込み営業の挨拶として、以下の例をチェックしておきましょう。

  • 「はじめまして、〇〇株式会社の○○と申します。この度、お忙しいところ恐れ入りますが、貴社にお伺いして、商品のご案内をさせていただきたく存じます。」
  • 「この度は、突然のお訪ねで失礼いたします。〇〇株式会社の○○と申します。今回こちらのエリア担当となりましたので、ぜひ1度ご挨拶させてください。」
  • 「はじめまして、〇〇株式会社の○○と申します。現在、弊社の商品をキャンペーンをこちらのエリア限定で展開しており、貴社にとってお得なお話を1度させていただければ幸いです。」

②訪問営業における挨拶

挨拶のポイント

飛び込み営業は、今まで面識のなかった企業に挨拶する営業ですが、訪問関係は既に関係のある企業に挨拶する営業です。

訪問営業では、相手の時間を尊重することが重要です。

挨拶の際には相手に感謝の気持ちを伝え、訪問の目的を明確にすると相手の時間を奪わずに済みます。

また、相手に対する敬意を忘れず、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

会話の中で相手のニーズをしっかりと把握し、適切な提案を行うと無駄のない営業を実現することが可能です。

挨拶の一例

訪問営業における挨拶の一例をチェックしてみましょう。

  • 「お世話になっております、〇〇株式会社の○○と申します。△様いらっしゃいますでしょうか。本日14:00よりご挨拶の予定があり、お尋ねしました。」
  • 「お世話になっております。〇〇株式会社の○○と申します。△様いらっしゃいますでしょうか。この近くであいさつ回りをしているので、ぜひ一度ご挨拶だけでもさせていただければ幸いです。」

③既存顧客への営業における挨拶

既存顧客に定期的に挨拶することで、自分の顔を思い出してもらえます。

そのまま追加発注につながることも珍しくないので、挨拶のコツを掴んでおきましょう。

挨拶のポイント

既存顧客に対しては、前回の取引内容を確認し、そのうえで丁寧な挨拶を心掛けましょう。

お客様との関係を深めることができれば信頼度が増すので、その後の取引にもつながります。

また、訪問営業と同じく、訪問の目的を明確に伝えることも大切です。

何を目的として訪問したのかわかると、顧客にとっても親切な印象を与えられます。

電話口では、どの目的で訪問しにきたのかすぐに伝えておくと良いでしょう。

挨拶の一例

既存顧客への挨拶例として、以下の2つをチェックしておきましょう。

  • 「お世話になっております、〇〇株式会社の○○です。いつもお世話になっております。今回弊社の▢▢の件で、ご挨拶に参りました。」
  • 「お世話になっております、〇〇株式会社の○○です。先日お話しした商談の件で訪問いたしました。」

④担当変更の挨拶(新人の挨拶回り)

営業活動を続けていると、担当が変更になることも珍しくありません。

もし営業担当が変更になった場合は失礼のないように、必ず挨拶をしましょう。

具体的に挨拶のポイントと、挨拶の一例を交えて紹介します。

挨拶のポイント

担当変更した場合は、最初に担当変更した旨を伝えると相手にとって親切です。

提案などをするのは、担当変更した旨を伝えた後にしましょう。

担当変更した旨を伝えた後に商品・サービスの話をすると、その後につながりやすくなります。

現在のニーズなども掘りながら、顧客の最新情報を集めると良いでしょう。

挨拶の一例

担当変更した場合は、以下のような挨拶を意識してみましょう。

  • 「こんにちは、〇〇株式会社の新入社員、○○と申します。この度、□□から変わってお客様の担当として配属されました。今後ともよろしくお願いいたします」
  • 「以前の弊社担当者が退職し、お客様にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。引き続き、御社に対してのお力になれれば幸いです。」

⑤営業における時候の挨拶メール・手紙

営業における時候の挨拶、手紙に関する文はある程度作法が決まっています。

今回の記事では頻出パターンを選出したので、参考にしてみてください。

時候

時候ごとのあいさつパターンはある程度決まっているので、以下の表を参考にしてみてください。

1月・新春の候(折、みぎり)・寒冷の候・寒気厳しき折から
2月・立春の候・梅花の候・立春とは名ばかりの寒い日が続きます
3月・早春の候・春分の候・春まだ浅い今日このごろ
4月・桜花の候・仲春の候・春たけなわですね。お花見にはもう行かれましたか
5月・新緑の候・薫風の候・風薫る5月となりました
6月・入梅の候・向暑の候・衣替えの季節となりました
7月・盛夏の候・炎暑の候・梅雨明けの暑さはひとしおに感じられますが
8月・残暑の候・晩夏の候・立秋とは名ばかりの暑い日が続きますが
9月・初秋の候・新秋の候・秋風が心地よい時節となりました
10月・仲秋の候・紅葉の候・秋晴れのさわやかな日が続いております
11月・晩秋の候・向寒の候・落ち葉が風に舞う季節となりました
12月・師走の候・歳末の候・吹く風の冷たさが身に染みる年の瀬

安否

安否のあいさつ文を使うことで、相手を気に掛けることがアピールできます。

相手の会社の経営が傾いている場合でも、送って問題ありません。

以下の例文をもとに挨拶文を組み立ててみましょう。

・△△様には、ますますご清祥のことと何よりに存じます。

・△△様におかれましては、いよいよご活躍のこととお喜び申しあげます。

・△△様の今後のご活躍を支えていければと思います。

感謝

感謝の挨拶メールを送ることで、相手からの印象が良くなります。

以下の例文をもとに挨拶文を組み立ててみましょう。

・平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。

・日頃は何かとご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。

・○○様と楽しいお話ができたこと、大変うれしく思います。

・いつもひとかたならぬご厚情にあずかり、感謝申しあげます。

いつも同じ文章を使うのではなく、自分でも考えてみるのがおすすめです。

テンプレ感を与えないように、自分でも積極的に工夫しましょう。

⑥営業後のお礼挨拶メール

営業をした後は、件名にお礼と社名、氏名を入れて24時間以内にメールを送りましょう。

1日で相手は今日会った営業のことを忘れるので、自分の存在を相手の記憶に残すことが大切です。

件名は本日の御礼【 株式会社□□ 自分の名前 】というシンプルな形で問題ありません。

ここからは営業後のお礼挨拶メールの例についてみていきましょう。

基本的なお礼挨拶メール

基本的なお礼の挨拶メールとしては、以下の例を参考にしてみましょう。

件名:本日の御礼【 株式会社□□ 自分の名前 】

本文:

株式会社○○

△△様

お世話になります。

株式会社□□の(自分の名前)です。

本日はお忙しいところ、お時間をいただき、ありがとうございました。

貴重な機会をいただけたこと、そして△△様とのご縁に深く感謝申し上げます。

ご紹介いたしました弊社のサービスにつきまして、ご不明点等ありましたらお気軽にご連絡ください。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

(自分の名前)

課題を持ち帰った場合のお礼挨拶メール

営業を行っていると、その場で回答できない場面が多々あります。

もし、課題を持ち帰った場合は、以下のようなお礼の挨拶メールを意識しましょう。

件名:本日の御礼【 株式会社□□ 自分の名前 】

本文:

株式会社〇〇

△△様

お世話になります。

株式会社□□の(自分の名前)です。

本日はお忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました。

本日、ご質問いただいた以下項目について、ご回答させていただきます。

・①→月額30,0000円

・②→月内解約の場合は契約解除料20,000円が発生

その他、ご質問等ありましたら遠慮なくご連絡ください。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

(自分の名前)

⑦一流の営業マンが行う「挨拶テクニック」

一流の営業マンは、挨拶の時に必ずと言っていいほどテクニックを駆使しています。

以下の3つの観点で解説するので、営業時の参考にしてみてください。

  1. 挨拶にプラスαをする
  2. 3秒以内に笑顔を見せる
  3. 別れ際を大切にする

挨拶にプラスαをする

「○○様、おはようございます。先日はお時間いただきありがとうございました。」

この後に、相手を気にかけていることが伝わる世間話を入れると効果的です。

どうしてもビジネスの話だけだと、相手の印象に伝わりづらいのでなにかしらプライベートの話を入れましょう。

以下の例を参考にして、挨拶の文章を組み立ててみてください。

  • 例1.「先日のサッカー、○○選手すごかったですね?ご覧になってましたか?」
  • 例2.「来週は3連休ですが、どこかお出かけなさる予定とかありますか?」
  • 例3.「最近ゴルフ始めたんですけど、△△様ってゴルフご興味ありますか?」

相手が好きそうな話題をチョイスし、親睦を深めていきましょう。

3秒以内に笑顔を見せる

3秒以内に笑顔を見せると、相手からの印象が大きく変わります。

笑顔がある人間だとやわらかい印象を与えやすく、相手の警戒を解くことが可能です。

近年では、マスクにより笑顔が伝わりにくいケースがあるので、目と頬をいつもよりオーバーに動かしましょう。

その時は以下のポイントを意識することが大切です。

  • 笑っている時の目は三日月になる
  • 頬を上げるように意識する。

普段のスキマ時間を活用して、笑顔の練習をしておくと良いでしょう。

別れ際を大切にする

一流の営業マンは別れ際の挨拶に加えて、以下の部分を徹底します。

  • 今日の商談の中で良かった点を伝える
  • 最後まで相手をお見送りする

以上の2点は習慣化していないと、忘れることがあるので注意が必要です。

今日の商談の中で良かった点を伝える時は具体的に、お見送りするときはドアが閉まるまでお辞儀をするなど徹底しましょう。

まとめ

挨拶をないがしろにしてしまうと、顧客からの印象が一気に悪くなります。

営業を成功させるためには営業テクニックを磨くのが大切ですが、同時に挨拶も見直すことが大切です。

今回の記事では、営業に必要な挨拶のテクニックを網羅しています。

具体例も交えて解説しているので、普段の営業を行う際に活用してみてください。

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